「大阪市大正区」焼肉 たつみ
すごいお店に連れ来てもらった。難波からタクシーに乗って20分ほど走っただろうか。窓の外を眺めながら、どこまで行くのだろうと思っていた。到着したのは大正区の焼肉たつみ、最寄り駅は津守だけども、到底歩ける距離ではない。直線距離は2kmないけど木津川がある。車でくるか、近所の人か。けれども予約必須の人気店、この夜も満席だった。牛肉マニアのマスター、極上の焼肉が待っている。
カウンターに三人で並んで座る。この夜は満席の予約らしく、カウンターも一杯になるという。
まずは生ビールで喉を潤して、カウンター越しに短冊メニューを吟味する。
早く出る品を何点か、キムチ盛り合わせ、生センマイ、もやし。
蓮根のキムチ珍しいな、左側の白いのはカクテキだと思ったら山芋だった。メリハリのある辛味と酸味、旨味の方があるかな。
生センマイ、独特の食感が素晴らしい。味噌もポイント。
もやしナムルは、大粒のもやし、この豆の食感がいいと思う。
レバー、香りがいい。ほどよく食感があり、やがてほどけていくような具合で無くなっていく。
タンにネギがはさみ込まれていた。
じっくり火を通していく。
柔らかいのはもちろんのこと、とろけるような甘みがなんとも言えないおいしさ。このネギタン塩すごい。
左側がミノ、こんなミノ食べたことが無い。ミノの食感はあるのだけど、とろけるような具合で無くなっていく。
白きも。さっと炙って食べたいところだけど、じっくり表面を焼くとよいということ。脂が内側に閉じ込められるから。
ここらあたりで長期肥育の肉がでてきた。5年以上の長期肥育、長く飼育していると餌代がかかるのはもちろんのこと、病気や突然死のリスクもある。超域肥育の生産者はそれほど多くなく、マスターから牛飼いについて熱い話を聞いた。但馬牛の長期肥育ができるのは岡崎さんだけである、と。
両面、色が変わるくらいでいいね。牛肉の味の濃さ。きちんと食感はあるけれども、砕けるような、ほどけていくような、そして適度な肉汁がでてくる。
昔はこれほど部位の名前はなく、いかに切り分けるかで変化するという。そして部位の切り分けは、今後も進んでいくと言う。佐賀で肥育された三田牛、こちらも長期肥育の名人らしい。
長期肥育の牛肉は、丁寧に焼いていく。それでも、色が変わったあたりでちょうどよい。
これはミミクリだったかな。この皿に乗っているのが一頭分ということ。
切り分けてくれる。他の肉もそうだけど、注文が入ってから手切りで肉を切る。
ハラミが気に入っていたみたい。追加で何回か注文していた。
お米マイスターの米を使っているとポスターがあった。
そして、周りのリピーターと思われる人は白ごはんを注文している。それならば食べてみたいと小ライスを注文した。とろけるような食感だった。粒がほどけていき、米の甘みともっちり感が適度に感じられる。粒が揃っていることがポイントだろうか。
ホルモンミックス。赤センマイ、ツラミ、てっちゃん。
これはブリスケだったかな。
遅い時間になってくると店の手もすいてくる。そうなると牛肉マニアのマスターの牛肉講義がはじまる。すごい話が聞ける。牛の脂を見せてくれた。触ってみてほしいということ。ちょっと触ると、柔らかく、吸い込まれるような感じだった。
極上の焼肉体験だった。最寄り駅から歩くことはできないと思うけど、すぐ近くにバスが通っている。難波行きのバスを見た。結構遅くまで走っているみたい。
予約が必須のお店。牛肉マニアのマスターの話を聞くなら少人数でカウンターがいいと思う。
また、マスターに会いに行きたい。
煙もくもく系のお店、荷物は預かっておいてくれる。着ていくものは選ぶといいと思う。
お店:焼肉たつみ
住所:大阪府大阪市大正区南恩加島6-1-1