「呉服町」綱場うどん
予定までの時間をふらふらしていたら見つけたうどんのお店、綱場うどんとある。後から調べたら、しん田という屋号らしい。詳細は不明なんだけど、ともかく丸天うどんを食べたいな。ちょっと寄って行くことにしましょう。博多うどんの柔らかさを堪能したい。
店頭には近隣の小学校から送られたものと思われるが、うどんのおいしさを伝えるメッセージで溢れている。
肉うどんあるいはごぼう天うどんが名物みたい。けれども丸天を食べたかった。
丸天うどんをお願いする。
澄んだ出汁のうどん、うどんが出汁の中を泳いでいるみたい。そこに浮かんだネギの緑と丸天。
出汁の旨み、優しく、深く、染み込んでくるみたい。丸天の旨み、これこそ食べたかった味わいだな。
うどんが、とても柔らかい。博多うどんの柔らかさは初めてじゃないけれど、今までで一番柔らかいんじゃないだろうか。ノビがよくて、うどんの中に気泡があるのだろうか。プックラとしたうどんの表情は、噛み潰す食感とうどんが歯を柔らかく跳ね返す弾力とが印象的、焼いた餅を割って伸ばした中央の部分、そうしたもっちり感がある。
柔らかいうどんは出汁をよく吸い込んでいて、食べ進むべば味わいが深くなっていく。
ふらっと寄ったうどん店だけど、僕の理想的な博多うどんのお店だと思った。近所の福岡アジア美術館に、よく寄るけれど、その際に思い出すことと思う。
お店:しん田
住所:福岡県福岡市博多区綱場町4-12 精々堂ビル
※屋号は綱場うどんだと思ってたのだけど、しん田が正しいのかな。