居酒屋・居酒屋ランチ

「新宿」漬け炉端・海鮮番屋×完全個室 漁場ウ合

新宿駅から近い個室居酒屋。若い同僚が去年の夏に入社したのだっけか、第二新卒枠で入社して長い研修を終え、ようやく現場に出てこられるようになった。その現場で初めての顧客向けデモを行い、とてもとても緊張しつつも、うまいことできた。メンタリングしていることもあり、ずっとリモートワークということもあり、感覚と感想と、お祝いも兼ねてごはんに行こうと誘った。漁場ウ合を予約しておいた。

エレベーターおりるとすぐにお店、完全個室のお店だと見通しが悪いものだけど、奥からすぐさま声がかかった。お店の方も見通しが悪くなることを見越しているのでしょう、センサーなどで気付ける仕組みを作っているみたい。そういえば、テーブルにも呼び出しベルがあった。

既に盛り上がっている個室もあるみたい。個室といっても壁の上の方は解放されていて、他の部屋の賑わいがBGMのようになっている。同僚とは、初めてのさし飲みなので、こうした賑やかさがありがたいかもしれない。

日本酒マイスターが常駐していて、仕入だけでなくどんな日本酒がよいのか、というアドバイスもしてくれる。そんな説明を聞いたら、最初から日本酒を飲みたくなり、オススメの夏酒として若波を出してくれた。

一口目の爽やかながらも、キリリとしたさっぱりとする飲み口、口の中が洗われるよう。暑い夏はビールもいいけれど、キンキンに冷えた日本酒をチビリとやるのもいい感じ。

珍味の盛り合わせ。

あん肝のハリハリ、あん肝に食べる醤油(食べるラー油の醤油版と説明された)をまぶしたもの、にしんの塩麹、魚味噌。魚味噌は魚のあらなどを味噌漬けにしたものと説明された。

あん肝が抜群、ジャリジャリとした食感のある醤油があん肝のコクを引き立てている。菊花が、少し散らされているのもいい。にしんと魚みそは、酒どろぼう。少し味が濃いところも、酒が進むポイントだと思う。

お刺身の階段盛り、一組一回の注文限定なんだけど、二名分でワンコインで食べられる。びっくりの価格設定。

本マグロ、真鯛、キンメダイ、サーモン、甘えびと六種類の盛り込み、二人だったので、ちょうど一切れずつ。

本マグロとキンメダイがことのほかよかった。甘えびも、つるんとした食感があった。頭や尻尾をつかんだときの香り、鮮度がよいのだなと思った。

牛タンの炭火焼。鉄板で、漬け出汁をかけて仕上げる。シズル感のある料理。キッチンハサミでカットして取り分ける。レアの仕上がりで、牛タンステーキといったところ。

柔らかく、それは素材と焼き上げによるものと思う。山わさびの醤油をつけて食べるのだけど、肉の味わいが深く、醤油は香りを添える感じだろうか。出汁の効果はどうかな、と思っていたものの、食べ進めるうちに、後から出汁の旨味が余韻として残っていることに気が付いた。フランベしているような感じかな。

珍しい魚が入っているという。トビウオの炭火焼。胴が丸く、立ち上がっている。

青背だと思っていたけれど、白身のような具合に驚いた。旨味が濃く、身がしっかりしている。皮目のパリパリがよかったな。魚を炭火で炙るのは、実に贅沢な食べ方だと思う。

料理の進み具合からオススメされた黒龍、旨味がしっかりした料理が続いていたため、こうしたしっかりした酒がいいのでしょう。赤いラベルは初めて見るかな。

エビの炭火焼、バジルソースがかかっている。

大振りのエビなので、食感が楽しめる。ここにきて洋風なバジルソース、目先が変わって面白い。プリプリとした食感に、ほぐれていくような具合、食感のグラデーションが楽しめる。

蟹ぶっかけ出汁巻き玉子。宴会メニューだと思う。高さがあって面白い。

カニ身がたっぷりかかっている箇所がねらい目だろうか。熱々の卵焼きは柔らかく、そこにカニの身の風味がふわっと乗ってくる感じがした。カニととびっこをこぼさないように慎重に食べる。日本酒が入っているからね、こうしたメニューが出てくると、酒の進み具合をチェックできる。

まだ、大丈夫そう。村祐だ。日本酒を徳利でお願いしたとしても、テーブルに一升瓶を持ってきてくれた注いでくれる。日本酒を飲む楽しみのひとつにラベルを見ることがあると思う。

甘口ながらも爽やかな村祐、店長オススメのピーマンの肉みそをあわせた。

ピーマンに肉みそを合わせるのがいいのだけど、このピーマンがとてもフルーティ。しゃっきりとした食感があって、苦味ももちろんあるのだけど、それが、とても清涼感を持っている。冷水で冷やしたのかな。冷え方が、とても心地よかった。

締めごはんのわっぱ飯、海鮮と肉とがある。同僚は海鮮が食べたいと言っていたものの、肉も食べてみたいなと思い、両方をお願いしてしまった。

海鮮はサーモンといくらの親子丼。

肉は牛ハラミのわっぱ飯。

サーモンは、刺身でも食べていた。ぷっちりはじけるいくらがたっぷりだから、合わせ技としてのわっぱ飯。そして、牛ハラミのわっぱ飯は、肉がとても柔らかい。甘い味付けに驚いたものの、ごはんと合わせるとちょうどよい。この甘さは、胃に優しいなと思った。なんというか、締めごはんとして、これで満足できる。

わっぱの香りがごはんにうつっている。ただし、そこまでの主張はしていない。食べているうちの余韻としてわっぱの香りが追いかけてくるような具合。

新宿駅から近い個室居酒屋、お店は賑やかな感じで、静かに話をするというよりは、ある程度のプライベート感を確保しつつ、人の気配、宴会の賑やかさを感じられる。会話に詰まったとしても静まり返らないので、ある意味では、いい感じに使えると思う。

平日だけど混雑していた。利用の際には予約をした方がいいと思う。


お店:漬け炉端・海鮮番屋×完全個室 漁場ウ合
住所:東京都新宿区新宿3-21-4 第2サンパークビル 3F

Tom

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