「東大門」EVEREST RESTAURANT
東大門は、韓国旅行のバラエティ番組でよく名前を見るような気がする。訪れるのは初めてで、雑多な雰囲気の町だった。普段あまり目にすることのないベトナム料理店、ネパール料理店が目立つ。それもあってかネパール人、ベトナム人と思われる人も多く見かけた。何度か韓国に来ているが、レストランは韓国料理かカフェが多いと思っていた。ネパール料理、ベトナム料理のお店が何件か並んでいると、試してみたくなる。手持ちの現金は最低限しか所持しておらず、ソウルはほぼカード決済ができるが、出来なかったらどうしようかと、少し不安になる。入り口のカードブランドのステッカーがあれば、少し安心だけど、使えるのが当たり前のようで、わざわざ表記しているお店も少ないように思う。昨年ヴェネツィアでお土産ものを買おうとしたら現金だけと言われたことも思い出す。バングラデシュ出身の店主曰く、銀行の承認が下りていないと言っていた。そんなこともあり、移民系のレストランだとクレジットカードの利用に不安があった。一階のベトナム料理店を利用しようかと思ったがカードブランドの表記はなく、二階のエベレストレストランを見ると、VISAのロゴがあった。ここならカード決済ができるだろう。広い店内、テーブルをすすめてくれた。東大門でネパール料理を食べる。

タブレットで注文する仕組み、ダルバートがあることを一階のメニューで確認していたので、タブレットのページを辿ってダルバートを探し出す。マトンのカレーを選んだ。インド映画だろうか、店内に流れる独特の音楽、周囲の客は韓国人だと思われるが、日本語も聞こえたような気がした。
ダルバートの到着。

ごはんが山盛り。ダル(豆のスープ)、マトンカレー、タルカリー、アツァール。パパドとヨーグルトにはキムチも乗っていた。きゅうりとニンジンはサラダということ。
カレー、ダル、タルカリーをそれぞれ味わおうとしていたら、店主(?)らしき男性が寄ってきて、ダルとカレーとタルカリーをごはんに混ぜてパパドを割って乗せて食べると、ジェスチャーで説明をしてくれた。まぁ、あまり馴染みの無い人もあるのでしょうね。
カレーはスパイシー感がありながらもマイルド、マトンがたっぷり入っていてボリューミーである。柔らかく煮込まれており、肉そのもののクセはほとんどない。カレーと渾然一体となっている。肉の旨味がカレーに溶けだし、カレーのスパイス感を肉がまとっている。ダルスープは優しい味わいだが、豆のコクというか風味が感じらる。柔らかに炊きあげられた豆が口の中でつぶれる度に、ほっこりとした具合になる。タルカリーは、カリフラワーだった。ほどよく食感が残され、スプーンで押し込むとほぐれていくような具合。
これらをごはんに混ぜて、パパドを砕いて振りかける。カリカリとした食感がアクセントになる。ヨーグルトをかけてみたら、見違えるように味わいが変わった。特徴的な酸味が、スープ、カレー、おかずのそれぞれを引き上げる具合。
人参ときゅうりも箸休めにちょうどいい。ドレッシングなどがないから、それぞれの素材の味わいが感じられるようにゆっくりと食べる。そうなると新たな具合で、カレーに再度向き合える。
お会計にJCBカードを提示してみたら使えなかった。VISAカードで決済できたのでよかった。
お店:EVEREST RESTAURANT
住所:ソウル特別市 鐘路区 昌信洞 148-1, 2F (서울특별시 종로구 창신동 148-1, 2F)