「中目黒」豊前房

池尻大橋と中目黒の中間くらいだろうか。中目黒の方が近いかな。うどんのお店、豊前房に寄ってみた。中目黒のうどん、駅から少し離れているけれど、絶品の出汁が楽しめるうどんのお店。

ランチは季節の炊き込みごはんとのセットもあるけれど、店頭で見たごぼう天のうどんが気になった。お店の名前から九州の柔らかなうどんを連想し、ごぼう天とあるが、それはさつま揚げ的であると説明書きがあったように思う。季節の変わり目、暑くなりきる前に温かなうどんを食べておこう。

やってきたうどんの佇まいの美しさ

中目黒のうどん

ささがきのごぼうが練りこまれたさつま揚げ、底まで見えそうな透き通った出汁、丸いうどんに散らされたネギとごま。おろししょうがの白さがうどんの白さと器の白さとでグラデーションしている。

おつゆがうまい。旨味があふれ出るようであり、見た目の透明感とは裏腹に力強さがある。

うどんは特徴的な形をしており、丸いのだけど、端が扇のように広がっている。一本のうどんで、異なる食感が混在し、丸から広がっていく部分に至っては、もっちりからトロトロ食感のグラデーションがある。扇状のうどんは、出汁をよく絡めて、小麦の甘みと出汁の旨味とを存分に堪能することができる。

ごぼうが入ったさつま揚げは、焼き目が入れられており、控えめながらも香りが添えられていた。


お店:うどん豊前房
住所:東京都目黒区東山1-11-15