江戸川橋地蔵通りの魚谷、日替わりは煮魚と焼魚から選べる。煮魚かな。キンメの煮付け定食の文字を見て、そう思った。4人で訪問、店の奥の小上がりに案内される。少し狭いけれども、膝を折ってランチというのが、お互いの距離を縮めるのかもしれない。一人客でもカウンターがふさがっていたら、座敷の座卓を一人で使う。煮魚と焼魚を二つずつ注文した。
目の回るような忙しさ。回転が早いから、常に料理を作っている感じがする。
そのうちに料理が運ばれてきた。
身の厚いキンメの煮付けに卵焼きが添えられている。これがメインのおかず。ごぼうのサラダ、お漬物にごはんとみそ汁。
キンメの身の厚さは、満足感にもつながる。トロトロに柔らかなキンメの皮、ここのゼラチン質がいい。脂のノリと味染みのちょうどよい具合。白いごはんにあう。ややしっかり目の炊き上げのごはんは、煮魚の汁が染みると、ちょうどよい具合にほぐれてくれる。これは食感にも味わいにもいい効果がある。
食事をしているうちに、煮魚が売り切れになったという声を聴いた。焼魚は、シャケとサンマの開き。大振りなシャケとサンマは一尾丸ごとだった。骨が大変だけども、焼魚もよさそうだったな。
この内容で、千円札でお釣りがある。ランチ時は行列することもある人気店、店内には孤独のグルメの映画ポスターも掲載されていた。
お店:魚谷
住所:東京都文京区関口1-2-8