「池袋」 鬼つね
池袋駅の西口から徒歩7分くらい、西口の喧噪を離れ、住宅街になるようなところにある鬼つね。かみさんと二人ででかけてきた。カウンターと奥にテーブルがあるお店、予約をしておいた。佐賀のみつせ鶏が名物、限られた流通らしい。
カウンター席に案内された。カウンターには七輪が用意されていて、それぞれにダクトが設置されている。照明がカウンターに反射していて明るい雰囲気、落ち着いた空間だと思う。
オススメ料理が一通り入っているお手軽コースをお願いした。当日の注文もOKで、二人前からの注文ということ。
最初に用意されるのが美人鶏の薬膳スープ。みつせ鶏を紹興酒に漬けた。これをこの店では美人鶏と呼び、コラーゲンたっぷりのスープとしている。ガラともも肉から旨味を抽出し、薬膳も数十種類加えている。漢方のスープのようだが、旨味が豊かであり、後をひく。鬼おろしでおろした大根おろし、茨城県産の旨味醤油で食べる。ちょっと醤油いれすぎたけれども醤油の旨味がある。
金木犀のハイボール、かみさんは香りがいいと気に入っていた。
鶏刺しの用意、むね肉ともも肉で、もも肉にはたっぷりのネギがトッピングされている。
刺しはむね肉がいいな、柔らかさと旨味がある。もも肉は食感しっかり目、薬味のネギがいい感じ。
かみさんは鶏刺しが苦手ということを伝えると、低温調理したむね肉のカルパッチョを用意してくれた。
カルパッチョのタレが秀逸、玉ねぎかな、刺激は柔らかくなり旨味がある。
焼き野菜の盛り合わせ、茄子、エリンギ、ヤングコーン。
これを炭火でじっくり焼いていく。適度に焼き色がつくように、じっくり火を入れる。水分がほどよく飛び、甘味を感じる焼き上がりになった。
続いてホルモンの盛り合わせ、ハツ、砂肝、レバーの三種類、大振りな切り身である。
野菜をよけて、こちらもじっくり火を通していく。
ハツは弾力があり、その弾力を噛み込むようにすると柔らかさが感じられる。砂肝はさけてほぐれていくような具合であり、肉が縦にばらけていくように感じた。レバーはふかふか。レバーの風味はきちんと感じられるが、嫌みがない。どの部位も爽やかな脂が好印象だった。
鬼焼きと香草焼き。鬼焼きの唐辛子は甘みを感じられるような品種で辛さはそれほど強くないということ。
鬼焼きは唐辛子を落とさずにじっくり焼くと説明をもらった。なるほど辛さはそれほど強くない。ニンニクかな、そちらの方が刺激的だった。
香草焼きは、一旦香草を外して、よく焼いてからオイルフォンデュのようにして食べる。オイルに入れたときに香草も一緒に入れる。
香りが立つ。適度な弾力のある肉、油で揚げた効果か、香草の香りが立つ。アヒージョのように食べてという説明だったけれど、これ砂肝でも試したかったな。
生シークワーサーハイボール、季節限定ということだった。シークワーサーの爽やかな酸味が印象的。
極上山椒がきになって追加注文した唐揚げ。山椒の香りはほんのりと。
締めの親子丼あるいは鶏そばも気になるところだけど、デザートに進む。
ちんすこうのアイスクリーム。
佐賀のみつせ鶏が名物のお店、喧噪から離れた落ち着いた雰囲気がよかった。カウンターで、店員ともカジュアルに話ができるのも魅力かもしれない。
まだ早い時間だったけれど満席になった。電話を一本入れてくる人が多いみたい。予約もあったようだけど、駅から少し遠いし予約をして出かけるのがいいかもしれない。
お店:鳥焼き 鬼つね
住所:東京都豊島区池袋2-30-15 1F