桃花林
傘寿のお祝い。義母は中華料理が好きなので、よく中華街に出かけていたが、車椅子では中華街の移動は適さない。お祝いするなら、ホテルの中華料理のお店がいいでしょう、かみさんが選んだのはホテルオークラにある桃花林だった。虎ノ門ヒルズからの方がアクセス便利だけど、僕らは溜池山王から散歩していった。坂道急なので、やはり虎ノ門ヒルズからのアクセスの方がいいと思う。
ホテルのロビーが5階なので、そのひとつ上の階にレストランがある。予約の時間が遅めのランチ時間、14時近い時間からスタート。人気のお店なのね。
メニューは着席してから選べる。コース料理も含めて選べるということで、当日決めることにしていた。いろいろと料理が出てくるコース料理を、みんな揃って注文する。アレルギー対応もしっかりしてくれる。
前菜の盛り合わせ。蒸し鶏が秀逸だった。メニューを決める時間まで含めて、お腹がすいていたこともポイントが大きいと思う。クラゲの吸い付くようなコリコリ食感が秀逸だった。
竹筒の器に入ったスープ。
鶏肉と干し貝柱のミンチを蒸して作ったスープ。ふわっとした花のようなものは鶏肉によるものだろうか。湯葉にも似た食感だけども、肉の風味が高く、しっかりした味わいを感じた。
竹の香りはほどほどに、食材が柔らかくなるのかな。底の方が節によって膨らんでいて、やや食べづらい。
海老の包み揚げ、手前のソースはXO醤マヨネーズ。パリパリとした食感の衣、マヨネーズをたっぷりつけるのがいいと思う。揚げ油の匂いは、マヨネーズをつけると気にならなくなるので。
ここでコースにはない追加メニュー。傘寿のお祝い。義母は北京ダックが食べたいということで、追加していた。
エビ煎とオレンジが添えられている。上品な脂の甘みがあった。
コースに戻って、白身魚のネギショウガ炒め。
真鯛を使っている。魚の旨味が衣の内側に封じ込められていて、ぷっくらとした食感がとてもいい。きぬさや、ネギの味付け、魚が淡泊だから、これらの野菜で調整する。それでも、魚の沸き上がってくるような旨味があるな。
肉団子の醤油煮込み
大振りな肉団子と厚みのあるシイタケ、白菜と青梗菜はあんに絡められている。ボリュームから、もう少し肉肉しいと思ったけれど、シャキシャキした食感が目立った。スープにも使われていたクワイだと思う。箸で、抵抗なく崩すことができる肉団子、ふわふわした食感だった。
食事は五目チャーハン、ザーサイも添えられる。
今までの料理とは一転して、強めの味わいだった。パラパラしたごはんと、チャーシューなどの具材が絡む。グリーンピースの風味が印象的だった。
デザートの杏仁豆腐はライチ入り。
久しぶりに本物の杏仁豆腐を食べた。鼻へ抜ける杏仁の香り、いつまでも、その華やかな香りがついてきて、シロップの甘さとともに、夢見心地な具合になる。
傘寿のお祝い。桃の饅頭が用意された。
お祝いのメッセージは、10歳プラスになっているけれど、義母は気にしていなかったから、そのままにしておいた。10年後もお祝いしてほしいということなのかな。
予約の電話がぞんざいだったみたいで、そこで聞き漏らしていたのでしょうね。Webで予約すればよかったのだけど、あいにく希望時間帯の空きが要TELだったので。。。
お店：桃花林
住所：東京都港区虎ノ門2-10-4 The Okura Tokyoオークラ プレステージタワー 6F