「本郷三丁目」中華蕎麦 にし乃
裏通り、どちらかといえば暗い通りにぽつんとある名店、中華蕎麦 にし乃でワンタンメンを食べようと思った。外で待っている人は二人、店内は三人まで待つことができるから、五番目に並んだことになる。行列はそれほど長くないと思うが、行列は途切れることがない。人気店のワンタンメンを是非とも食べてみたい。
一人客ばかりの場合は流れが速いだろうけれど、グループ客が多かったように思う。二人とか、三人とか。でも、それほど待たなかったような感じ。店内に入ったら給水機で水分補給、待つ時間があるから、食券機もじっくり観察して、何を食べるか熟慮することができる。
ワンタンメンを食べようと思っていたけれど、そこまで単純ではなかった。ワンタンは肉とエビをミックスるか、それぞれいくつにするかを選ぶことができる。肉とエビを両方食べてみたいよね。
しばらくしてカウンターの一人席に案内された。先客が二人客で、二席並んで空くのを待っていて、この一席はずっと空いていたのだけど、順番通りに案内するみたい。
食券を提示、しばらくしてラーメンがやってくる。
あれ、わんたんは?と思っていたら、それを察したのか、ワンタンは後から別皿できます。と説明された。
綺麗な佇まい。澄んだスープに見える麺は綺麗に折りたたまれていて、チャーシューが三枚、ナルトの模様がアルファベットのeに見える。青菜が添えられていて、その上に薬味のネギがある。丼の模様が青なのも上品に見える。スープがとてもいい。旨味が舌の縦横に広がるような感じ。麺はストレートでスープをほどよく絡ませる。
チャーシュー三枚も入っているのがうれしい。低温調理なのかな、真ん中のチャーシューはミディアムのような具合で、スープで火の入り方が変わっていく。その変化が面白い。
ワンタン到着、大振りな肉ワンタンとエビワンタンが二つずつ。
スープに泳いでいるワンタンを想像していたので、別皿でくるのは少し驚いた。別皿できたということは、そのまま食べるのもいいということだよね。肉ワンタンを食べてみた。肉のパンチ力、臭みやクセはないが、肉を食べるという満足感がある。
カウンターの注意書きを見たら、肉ワンタンはお酢で食べてもいいみたい。エビワンタンはスープと相性がよいということ。それならばエビワンタンをスープに投入し、肉わんたんはお酢で食べてみる。クセの無い肉が、お酢によって更に食べやすくなった。
ワンタンの皮はしっかりとしていて、厚みもあるため食べ応えがある。ネギ醤油を添えてビールを飲んだら旨そうだな。瓶ビールを注文している客もあった。
人気店のワンタンメンは、仕掛けもあった。
お店:中華蕎麦 にし乃
住所:東京都文京区本郷3丁目30−7 熊野ビル B101