「京都市役所前」温石 左近太郎 本店
卒業式は冒頭だけ様子を見て早々と裏方の役割に戻る。式終了後の分科会で、みんなが学位記を授与されて、ハレバレとした笑顔を見せている。そのままの熱量で最後の講義もあり、よい感じの時間になってきた。京都の会席、謝恩会にも呼ばれていた。
出欠確認無しの招待だったけれど、そんなことはいいの。部外者では無いけれど、邪魔者的な感覚はあった。けれども修了生とは今後も関係性が継続していく。そう思うと断るなんて野暮は止めておくべきだと思った。
木屋町通二条下る、ちょうど渋滞を避けることができるロケーション左近太郎の席が予約されていた。
予約時間ちょうどあたりに到着する。
二階の座席が用意されていた。畳の間にテーブルと椅子の用意。
鯛しゃぶがメインのコース。
メニューには、先付の三品と書いてあったけど、もっと品数が多い。
ブリ大根、青菜の黄身酢和えが良かった。鴨と抹茶を使った卵焼きのようなものも面白い。
ただ、お皿は、平なモノの方が見映えが良くなるだろうと思った。
向付は鯛のカルパッチョ、カツオも盛り付けられている。
鯛のうまさ。
これから鯛しゃぶなどもあるけれど、さまざまな鯛の食べ方を提案している。カツオも良かったな。
鯛しゃぶの具が用意された。
豆腐、ぶなしめじ、三つ葉に鯛。
これを各自の小鍋で温める。
鯛以外の食材は、あらかじめ入れておいて、鯛は湯に潜らせるだけで食べられる。
ほぐれそうな身の鯛、ポン酢が、旨味を引き立てていた。
鍋と同時にやってきたのは、竹の子豆腐の天ぷら。
いわゆる豆腐というよりも竹の子を粗くして固めの白和えのような感じにまとめたもの、それを揚げているのではないだろうか。
口の中でほどけていくような感じ、そこに竹の子のシャッキリとした食感があった。
焼きものの和牛ステーキ。
季節の野菜の彩がとてもいい。それぞれの野菜の苦み、甘味と瑞々しさ。
ラストのお茶漬け、蓋が重要な役割を果たす。
鯛を蒸らしてくれる。
ほどよいタイミングで蓋を取る。
ゴマダレに和えられた鯛に、ほのかに熱が入る。
さらりとしたお茶漬けが、鯛の旨味を際立たせていた。
デザートは、ほうじ茶ムースのミニパフェ
柔らかなムースに、食感のあられ、イチゴのアクセント。
およそ二時間くらいの席、みんな思い思いの時間を過ごしていた。
お店:温石 左近太郎 本店
住所:京都府京都市中京区御池上494−1