案の定、ランチをスキップしてしまった。モーニングを食べておいてよかった。久しぶりに客先に出社しての仕事、勝手を取り戻すのに幾分時間がかかる。まず予定を組む際に移動時間を考慮しなくてはいけない。そんな基本的なことも2年間のリモートワークで忘れてしまうのね。同僚は午後から別の会議に参加するためホテルに移動していた。聞けば、彼もおにぎりひとつしか食べられなかったという。

夕方の海外チームとの定例会議が終わった後で、夕食を食べに出かける。

本町の百薫香辛食堂でスパイスカレーで夕食にしようと出かけていく、2階にあるお店なんだけど、入口分かりづらい、隠れ家的な雰囲気のお店。階段を目立つようにするわけじゃないし、お店も大々的に看板を掲げているわけでは無かった。

カレーだけ食べようかなと思ったんだけど、まず「飲み物は?」と注文を確認されるため、軽く飲むことにする。麦焼酎のロックをもらい、カレーを注文した。

お疲れ様の乾杯をした後で、つまみメニューに気が付いた。よだれ鶏をもらおう。これは焼酎に合うはず。肉味噌がいい。

パクチーの発散する刺激が、肉味噌の余韻をあっさりと流してくれる。鶏肉柔らかく、辛さ、痺れは控えめだった。思惑通り、焼酎との相性はよかった。

カレーは2種類あって、僕はマトンのカレーを注文していた。ごはんはバスマティライスとした。

同僚はチキンを注文、自分のカレーの写真を撮っていたら、こちらも撮るべきだと主張してきた。だって、食べないから、撮ってもね、といいながらも写真を撮る。

マトンも、チキンも肉がゴロゴロ入っている。

バスマティライスは、いささか柔らかめに仕上がっており、カレーとよく絡む。辛さ、スパイシーさは控えめであり、やや大人しいかもしれない。

混ぜ込みながら食べ進める。同僚は、南インドカレーだね、とか言いながら食べ進めていた。混ぜ方などを加減しながら食べたのだけど、中盤から、少し飽きてしまった。

スパイスの具合が、おとなしいからなのか、バスマティライスが柔らか目だからなのか、それともマトンカレーとダルとの味わいが似ているためなのか、いまいち分からないけれど、同僚も同じ意見だった。彼は、南インド出身、余計に気になるのかもしれない。


お店:百薫香辛食堂
住所:大阪府大阪市中央区南本町3丁目5−5 山一ビル 2F

Tom

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