所用で横浜に出かけた。ランチに辛い物を食べよう。家族は辛い物が苦手である。外食の機会は減っており、こうした一人で外出するタイミングで辛い物を食べるようになる。手控えのメモに、中華街一辛い麻婆豆腐を出す店と書いてあった。景徳鎮。中華街大通りから市場通りに入って、路地を抜け切る手前くらい。
店頭ランチメニューを確認すると、マーボー豆腐と、四川風麻婆豆腐掛けご飯とある。恐らく、漢字表記のメニューの方が本命でしょう。前者は千円を切る価格なものの、後者は千円を超えている。
お新香とスープと用意された。生姜の香りが立つスープ、一粒入ったアサリが嬉しい。
やってきた麻婆豆腐掛けご飯。隣のテーブルの定食をちらっと見て比較だけど、こちらの方が色が濃いように思った。
生姜の香り、そして痺れと辛さ。柔らかな豆腐、風味の高い麻婆豆腐、いろいろな香りがあって、辛いのだけど味も変化していく。ごはんが、外側が固めで内側が柔らかい、その外側が固いことにより、麻婆豆腐のアンをよく吸い込み、絡めとる。
アンによって、ごはんがバラバラになり、それが辛さや、痺れの小休止を生んでいる。一本調子になりがちな、丼が、いろいろな表情を見せた。
辛さに滲む汗、布のおしぼりがありがたい。
麻婆豆腐と格闘している間に用意された杏仁豆腐。痺れた舌に癒しになった。
食後は清涼感に包まれた。
心地良い辛さ、久しぶりに麻婆豆腐を堪能したように思う。
お店:景徳鎮
住所:神奈川県横浜市中区山下町190番地